面倒な人間関係も仕事のうち
どこの職場にも、必ず上下関係というものがある。
※上下関係の仕組み、名称などは、もちろん店や会社によって違うので、あくまで僕が過去に属した複数の店舗を見て考える内容で書きますのでご了承を。
ショップなら、一番上に店長、その下に副店長や店長代理、その下に主任とかリーダーみたいなのがいて、その下に前線で動くスタッフがいる。スタッフの中にも、キャリアや代理店の直雇用スタッフや、派遣スタッフなどがいる。
忘れてはいけないのは、当然ながら、店長にも「上司」がいる。ショップは大抵、キャリアの直営か、別会社が代理店として運営しているので、その会社内にエリアマネージャー、課長、部長、本部長、社長などなど。
量販店での独特な人間関係
では、量販店ではどうか。
まずは量販店の店長。その下に副店長。その下にフロア長やリーダーや主任、そして量販店のベテラン社員。若手社員、新人社員。さらにはパートのおばさま、アルバイトの大学生、高校生、……
……その下に、携帯電話販売スタッフ、である。
いくら5年10年、その携帯電話コーナーで働いていようが、何十台と販売しようがどうしようが、そのキャリアのスタッフ内では上司や先輩になったとしても、量販店内では、立場としてはあくまでも、高校生アルバイトよりも『下』である。
「そんなに下?!」と思うかもしれないが、これは忘れてはいけない事実である。「量販店の直雇用で携帯電話販売専門」というレアなケースではない限り、携帯会社や派遣会社から来ている我々は、あくまでも「よそ者」なのである。
特に気になる役職者からの目
もちろん長く働いていれば、アルバイトやパートさん、社員さんと仲良くなる事もある。気さくに喋る人もいる。
しかし、「調子に乗って」仕事に関して偉そうな口を叩いてしまうと、役職の付いている社員さんが黙ってない場合がある。
『あのよそ者が、ウチのアルバイトスタッフに何を偉そうにしてるんだ!!!』と、こちらの上司にクレームが入る事も少なくない。「長く同じ店に居すぎてなぁなぁになってる」と、それがきっかけで異動の話になる事もある。
ここは、常に気をつけておいて下さい。
量販店社員さんに敵視される携帯電話販売員
ところで……
携帯電話販売スタッフは、量販店の社員さんに嫌われる事が多い。
ここでいう「社員さん」というのは、店長、副店長も全て含める。つまり、「量販店会社に会社員として勤めている人」の事を指す。
例えばたまたま個人のスマホを触ってたり、雑談をしているのを見られただけで、『いつもサボってばっかりだ!』と指摘されたりもする。役職もついていないイチ社員から「あいつを出禁(出入禁止)にしろ!」と派遣会社に連絡が入る事もある(←あ、全部僕の話なわけではないですよ!見た話聞いた話も込みで!)
では何故そんなに携帯スタッフは量販店社員に嫌われることが多いのか。僕はそこに、一定の理解を持っている。
量販店社員さんが携帯電話販売員が嫌いな理由
量販店社員さんといえば、常に数字に追われ、毎日朝礼や打ち合わせで数字の話をされ、時間をかけて接客、もしお客様が来なかったら、常連のお客様に電話をかけて来てもらえるように促し、それでも売上がろくに上がらない場合は、少しでも実績上げるための残業は当たり前。それでも売れなければその日の帰りや次の出勤の前に車で常連さんの家までわざわざ出向く人もいる。
それに比べて携帯電話販売員はどうか。出勤時間ギリギリにふらふらと職場に入り、だらだらと売り場に立って、お客様が来られなかったらカウンター内で個人のスマホを触ったり、雑談したり、笑ったり欠伸したり、で、売上ゼロでも定時が来たら平気で帰っていく。
もちろん、アグレッシブに動くスタッフや、真面目に売り場で声掛けに徹するスタッフも多い。この記事を読んでいる皆さんはそうであってほしい。しかし、(郊外の少人数店舗であればあるほど)量販店社員さんから見れば、
『暇な時は適当にやり過ごして立ってるだけで時給が貰える気楽な奴ら』
というイメージが強いようだ。もちろん我々も、実績が上がらなければ査定が入ってスタッフ人数を減らされたり異動になる事もある。しかし、毎日毎日ノイローゼになるくらい数字数字と言われて、直属の上司の監視下で日々働く量販店社員から見ると、我々の世界は、「生ぬるいところ」なのである。
よって、ストレス溜まった社員さんに、ちょっとしたスマホいじりや雑談を見られる事で、「出禁」という話もあり得るのである。
社員さんから悪く見られないために
そうやって社員さんと揉めるのは至ってめんどくs……決して喜ばしい事ではない。
そうならないために必要な事は、
とにかく日頃から真面目に、態度良く仕事をする事。暇な時でも、事務作業などがない時はカウンター内に籠もらずに売り場に出る。カウンター内で個人のスマホを触ってもいい(禁止の店もある)けど、その時もスマホばかり見てないで売り場にもマメに目を向ける。接客や事務作業じゃないのに座りカウンターに座り過ぎない。
日頃から「ちゃんとやってる」というイメージを与える事で、社員さんから指摘を受けたり、社員さんと揉める事は減らせるでしょう。